清水くるみが出演する、映画「Arc アーク」の完成報告会が6月2日(水)に都内で行われました。
本作は、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞という世界の文学賞3冠を制覇する世界的作家ケン・リュウ氏の短編小説を、「愚行録」(17)、「蜜蜂と遠雷」(19)で世界から注目を集める石川慶監督が映画化。
不老不死の施術により、永遠の命を得た主人公・リナ(芳根京子さん)の人生が描かれます。
清水は、リナの同僚・可南子とその娘・奈々の1人2役を演じています。
6月25日(金)の公開に先駆け行われた完成報告会には、主演の芳根さん、寺島しのぶさん、岡田将生さん、風吹ジュンさん、小林薫さん、石川慶監督とともに、清水くるみも登壇しました。
本作について、「私はこの映画を観て、ちょっと日本映画っぽくないなと思いました。日本映画特有の湿度みたいなものがあまりなくて見やすく、すごく面白い、新しい映画だなと思ったので、参加できて本当に良かったと思っています」と清水が語ると、「きょんちゃん(芳根さん)は、本当にガッツがあって、結構大変な現場だったんですけど、それでも絶対に出来ないってことは言わないし、年下なのにしっかりしていて本当に引っ張っていただきました。(撮影は)香川でずっと一緒でしたし、コロナ前だったので一緒にご飯に行ったりとか、次の日早いのに部屋でずっと喋っていたりとかしていたので、すごく思い出の詰まった作品になっています」と芳根さんとの共演についても語りました。
また、1人2役を演じたことについては、「(撮影で)訳が分からなくなることがすごく多くて、、、最初に出てくるリナの同僚の可南子は、普通の年齢なので等身大の役作りをしたんですけど、あとから出てくる可南子の娘の奈々の役をやるときは、また違う人だし中身はおばあちゃんだし、リナよりは中身は年下だからちょっときゃぴきゃぴしたいなって思ったんです。でもそうするとおばあちゃん感が出せないなと思って。また、ハルちゃん(中村ゆりさん)がすごく元気な子でその子と一緒に居たりするとどんどん精神年齢も下がってしまって、、、それで今はどういうときなのか頭の中の整理が現場で大変でした」と役作りの難しさを振り返っていました。
最後はキャスト全員に本作のストーリーにちなみ、「もし永遠の命を得たとしたら100年後に何をしたい?」という質問を。
清水の回答は、「宇宙語を学んで宇宙人の友達を作りたい」。
「(永遠の命を得ることを)ポジティブに考えたときに、100年も経っていたら多分宇宙に行けているだろうし、(宇宙の)言葉も学べる状態であると思うから、宇宙の人と話したいし、出来れば友達にもなりたいです。いろんな経験をしたいっていうニュアンスです」と説明すると、この夢のある回答に石川監督は、「すごく前向きでいいと思います(笑)」と微笑んくださっていました。