映画「護られなかった者たちへ」が10月1日(金)に公開初日を迎え、主演の佐藤健さん、阿部寛さん、瀬々敬久監督とともに清原果耶が登壇しました。
緊急事態宣言が解除となった10月1日の公開ということで、舞台挨拶冒頭では、登壇者皆さんが改めて公開されたこと、そして舞台挨拶に足を運んでくださったお客様に感謝の想いを伝えました。
「映画を皆さんにお届けできるというのは、本当に当たり前のことじゃないと、この撮影期間中に何度も何度も思いました。今日こうやってお届けできることが何よりも嬉しいです」と、清原も挨拶すると、温かい拍手でお客様も応えてくださいました。
本作は撮影中に緊急事態宣言が出たことで、撮影を一時中断したり…と当初のスケジュールから度重なる変更を余儀なくされたんだそう。緊急事態宣言明けで公開できたこの状況を改めて聞かれた皆さんは、一時期は撮影ができなくなるのではないか、と不安にかられることもあった中、やっと公開でき、舞台挨拶もできた今日のことを感慨深く話していました。
清原も、「本当に感謝の言葉じゃ足りないくらい。今日この場にこうやって立てていることもそうだし、皆さんが選んで観に来てくださっている気持ちが嬉しくて、そのためにつぎの作品も頑張ろうと思えるので、なんだかワクワクもするし、嬉しい気持ちでいっぱいです」と、観てくださる方が居ることが、何よりも励みになることを伝えました。
コロナが落ち着いたら、何をしたいか…という質問には皆さん「共演者の皆さんとご飯で交流したい」と、同じことを話す場面も。コロナ禍ということで、本作も撮影中に共演者同士で食事に行ったり、打ち上げに行ったり…という機会が訪れなかったんだそうです。清原は…というと、「映画館に入り浸りたいです…」とのこと。コロナ禍ということで、なかなか映画館に行く機会も減ってしまったので、“はしご映画”をしたいと言っていました。
そして、映画タイトル「護られなかった者たちへ」にかけて、“睡眠”“食事”“趣味”の内、どれを最も護りたいか…を選ぶことに。
佐藤さんは、「睡眠」と即答!続く阿部さんは、「僕は…どれも護れないですね(笑)」と、ひと言。対して清原は、「わたしは…全部護りたい派です」と阿部さんとは真逆の答えを言いました。「美味しいごはんもいっぱい食べたいですし、睡眠も大事ですし、趣味もいくつかあるので、1日のスケジュールの中で完璧にはめたい」と詰め込みたい派。佐藤さんから「趣味って何?」と質問されると、「ギター、ウクレレ、油絵、観葉植物育てたり…本読んだり…そういうのを満喫できるだけしたいです」と。多趣味を披露しました。
また、瀬々監督も佐藤さんと同じく、「睡眠」が大切とのこと。そこから監督が「清原さんはこの作品で初めてテッペン(深夜12時)超えを体験しましたよね」と、朝まで撮影をしたときのエピソードに。今までは18歳だったため夜22時以降は撮影に参加できなかった清原ですが、19歳になって撮影可能な時間が延びたため、ときには深夜に及ぶ撮影も可能に。そのため、「睡眠って大事だなあって思いました」と、清原も改めて睡眠の大切さを話していました。
また、ほかの作品で共演するならどういった役柄で共演したいか…という質問も。
佐藤さんは、コメディの阿部さんが大好きとのことで、コメディ作品でご一緒したいとのこと。阿部さんは、本作では犯人を追う刑事を演じたため、逆に佐藤さんと清原に追われたい、とのこと。清原は、「阿部さんと佐藤さんと、家族の話をしてみたいです。事件なんてなくて良いので、穏やかな家族の話を…」というと、「僕はどんなお父さんがいいですか?コミカルなお父さんですか?厳しいお父さんですか?」と、阿部さんから細かな設定のご質問が。すかさず「コミカルなお父さんがいいです」と伝えると、「分かりました(笑)」とご快諾。佐藤さんはお兄さん役でというと「こんな妹いたら、どうなんでしょう。彼氏とか連れて来たりして、怒ったりするんですかね。我々で」、と佐藤さん。「ネチネチネチネチ言っちゃうね」とお父さん役の阿部さんも。いつかこの3人での家族の話が…観られるかも!?
最後には、「スタッフ・キャスト一丸となって渾身の想いで作った作品です。何度でも映画館に来てください。広く伝えていただければと思います」と瀬々監督。
佐藤さんもキャスト陣を代表して、「日々つらいこと、悲しいこと、悔しいこと、理不尽なことに対して怒りを覚えること、たくさんあると思います。この作品には社会が、世の中が少しでもよりよくなるようにという祈りが込められています。皆様の明日が今日よりも素晴らしいものであることを願っています」と話し、舞台挨拶は幕を閉じました。