米国アカデミー賞公認・アジア最大級の短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2022」(通称:SSFF&ASIA)。
6月7日(火)にオープニングセレモニーが開催されました。
映画祭アンバサダーLiLiCoさん、MCのこがけんさんをはじめ、オフィシャルコンペティション supported by Sony ジャパン部門ノミネート監督である黒木瞳さん、青柳翔さん、玉城ティナさん、千葉雄大さん、永山瑛太さん、前田敦子さんらとともに、アミューズミュージカルアワードミュージカルアワードプレゼンターとして柚希礼音と本アワード主催者であるアミューズより、執行役員・山内学が登壇しました。
ミュージカルショートフィルム企画コンペティション最優秀企画には、「The Sweet Impulse」カキ・ウォン氏&イ・タン氏が輝きました。
本作を最優秀企画に選んだ理由を聞かれた山内は、「この企画を拝見したときに、非常におもしろい企画に出会えたなというのが最初の印象でした。食べ物を口に含んで食べると、作り手の思いが、ものを作ったときの思いが浮かんでくる、想像ができる、そういう特殊な能力をもったグルメライターという主人公の設定がおもしろかったということ。また、そのグルメライターが町で出会う1人のパティシエ。このパティシエがやっているお店は決して人気がないわけではないけど、何か物足りない。スイーツを食べた彼女はパティシエの気持ちが分かるから、そのパティシエの気持ちを次に進めてあげるために、寄り添ってサポートして、新しいステップに進んでいく…と非常に心温まる部分とちょっとトリッキーなおもしろさみたいなのも含めて企画としておもしろかったです。また、今回はお2人が制作されているんですが、音楽が非常におもしろかった。ヒップホップやオルタナティブな音楽が入っていたり、音楽の強さとストーリーのユーモアさがかけ合わさって、2人の監督が映像を作ったときにどういうコラボレーションで作品が出てくるのかっていうのは楽しみになるな、と思いました。踊りをふんだんに取り入れて、音楽をしっかり聴かせて…どんなかたちになるのか楽しみにしてほしいと監督とお話をしたときに言っていたんですけど、オーソドックスなミュージカルになるのか、独創的なものになるのかを楽しみにしつつ、この企画が映像になるのをぜひ観てみたいなと思って選考させていただきました」と話しました。
同じく、本作品の企画を見た柚希も、「本当におもしろかったです。ミュージカルで音楽というのがとても大切になってくるんですが、とてもおしゃれで、これからどういう風にキャラクターの心情を表現していくのか、どうなるのかと楽しみだなと思うのと、短い時間ながらストーリーがとてもしっかりしていて。私が大好きだったのは、パティシエのエリオットという人が人気ですごい行列のできるケーキ屋さんなのに、何か物足りなさを感じているところ、(ライターの)エリンに出会うことによって、とても丁寧に温度とか時間をこだわって作っていたケーキ職人が、一度楽しんで作ってみるということになり、思いっきり楽しんで作ってみたところ、ずっと作りたかったケーキに出会えたようになるんです。それって観た自分たちも置き換えて考えられるような、とてもテーマのある物語だなと思って、とても素晴らしかったです」と選出理由を明かしました。
「映像作品を含めて、ミュージカル作品に期待することというのはどういうことですか?」とMC・こがさんから質問された柚希は、ミュージカルはお芝居とは違って、さらにその役の心情を歌やダンスで表現できるというのが、とても魅力的でありながら、観る方々にとってはミュージカルって急に歌ったり踊りだすってまだ思われる方もいっぱいいらっしゃると思います。作り手も私たち演じる方も大切にしているのは、ストーリーの中で気持ちが高ぶったから歌う、踊る。1人になって、この人は過去どういうことがあったんだとか、どう思ってるかってことを深く掘り下げる歌やダンスがあるっていうところが、すごく魅力的だなと思っています。今後も舞台も映像もミュージカルも、そういったことをこだわってみんなで作っていけたらと思います」と話しました。