2010年5月22日(土) 公開
出演:尾野真千子・原田賢人・大前喬一
ホン リウ・チャン ハン・ワン ファン・ブライアン チャン
監督・脚本:川口浩史
撮影監督:リー・ピンビン
音楽:川井郁子
“家族の絆”と“少年の成長”をまっすぐなまなざしで描く、珠玉の感動作。
芥川龍之介 不朽の名作「トロッコ」
――台湾の瑞々しい緑の中でよみがえる。
映画「トロッコ」

ストーリー
ある夏の日、敦は急死した台湾人の父親の遺灰を届けるために、弟と日本人の母親と、台湾の小さな村にやって来た。素直に甘えられる弟とは対照的に、敦は悲しみも母親を案ずる気持ちも、小さな胸にしまい込んでいる。そんな心情をくみとる余裕がない若い母親とは、どこかギクシャクした毎日を東京では過ごしていた。
“近くて遠かった”父親の故郷では、日本語を話す優しいおじいちゃんが待っていた。
敦が父親から譲り受けた大事な写真に写るトロッコの場所も一緒に探してくれる。
――数日後、ある決意を胸にトロッコに乗り込む敦。最初はそのスピードに胸を躍らせるが、鬱蒼とした森の奥へと進むにつれて不安がもたげてくる。
ささやかな冒険と、おじいちゃんが教えてくれた、たくさんの大切なこと。心の宝物を手に入れた、ひと夏の物語。