中期ビジョン/
中期経営計画
当社は2028年10月に創立50周年を迎えます。ステークホルダーの皆様とともにさらに躍動するアミューズを目指すための羅針盤として、2024年3月期~2028年3月期の中期ビジョン・中期経営計画を公表させていただきました。この5年間を「さらなる成長軌道を実現するための重要期間」として位置付け、より一層の企業価値向上を目指してまいります。
中期ビジョン
あらゆる才能とともに、世界に挑戦するプロデュースハウスへ
人口減少に伴う国内市場規模の縮小はエンターテインメント産業においても看過できない課題となる一方で、スマートフォンの普及や通信の高度化などテクノロジーの急速な進化は世界との距離をますます近づけ、コンテンツ市場のグローバル化は今後も加速することが予想されます。創業初期から所属アーティストの海外公演の開催や、海外舞台作品の招聘など世界を視野に入れた挑戦を続けてきた当社にとって、このような事業環境は好機であり、蓄積された経験やノウハウ、海外子会社が有するネットワークなどは当社にとって大きな強みであると認識しております。また、アーティストやクリエイターがグローバルに活躍できる環境を整えることは、当社にとって最も大きな命題の一つでもあります。
アーティストやクリエイター、あらゆる才能とともに、世界を舞台により大きな感動を届けてまいります。
中期経営計画(2024年3月期-2028年3月期)
中期経営計画の概要
3つの重点施策により、過去最高売上および利益率の達成を目指します。
3つの重点施策
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1「アーティスト」の発掘・プロデュース強化
輝く原石と向き合い多方面での才能開発を行うとともに、グローバルアーティストの発掘/育成や、所属アーティストのグローバル活動に注力いたします。
国内外における幅広い才能開発
創立以来、アーティストマネージメントはアミューズの中核事業であり、ミュージシャン、俳優、声優、文化人、バラエティ、アスリートなど、幅広いジャンルにおいて所属アーティストたちが活躍をしています。アーティスト一人ひとりの才能をさらに飛躍させていくとともに、今後は国境を越えたグローバルな活動を強化していくべく、多言語能力のあるアーティストの発掘、新しい育成プログラムの開発、海外拠点と連携したプロデュース体制の構築などに一層注力してまいります。
Perfume/三吉彩花/NOA/カメレオン・ライム・ウーピーパイ
海外でのビジネス拡大
世界中で圧倒的な活躍を見せるBABYMETALや、日本が誇るアニメ文化の象徴的な存在として人気を博しているFLOWなど、日本のアーティスト、エンターテインメントはグローバル市場において大きな可能性を持った存在であると考えます。このような世界からのニーズに対して、まずは当社の強みであるイベント事業を起点としてアプローチしてまいります。なかでも、これまでの知見が集積しているアジア・アメリカを起点としてさらなる海外ネットワークの拡大を図り、海外ファンのエンゲージメントを強化いたします。
BABYMETAL/FLOW
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2世界と日本を繋ぐ「オリジナルコンテンツ」の創造
アーティストやクリエイター、デジタル、ライフカルチャーを起点にオリジナルコンテンツの質と量を強化してまいります。
原作の開発・保有を加速
他社との共同開発に加え、自社開発を強化させることで2027年度までに80タイトルの保有を見込んでおります。2025年以降は自社開発を中心にシフトして世界へ発信することで、ヒットによる収益はもちろんのことながら、主題歌や声の出演などを通じてのアーティストの海外進出や、グッズやイベントなど当社機能の活性化も期待できます。メディアミックスも見据えながら、世界を視野に幅広い展開を目指し注力していきます。
webtoon作品からドラマ化され話題を呼んだ「夫の家庭を壊すまで」
©「夫の家庭を壊すまで」製作委員会映像制作体制の強化
自社開発を中心とした良質な原作を確保し、当社が幹事となる映画や番組などの映像作品を拡充いたします。また、そのための環境整備として、外部との業務提携やM&Aなどによりグループ内の制作体制の強化を図ります。2023年には映像制作会社大手である極東電視台を連結子会社化。両者の強みやグローバルなネットワークを活かし、自社で権利を保有する映像作品を拡充させるとともにアーティストの活躍の場を広げてまいります。
Netflix映画「Demon City 鬼ゴロシ」
映画「俺ではない炎上」 Ⓒ2025「俺ではない炎上」製作委員会 Ⓒ浅倉秋成/双葉社ライフカルチャー事業の確立
ライフカルチャー起点でのコンテンツ創出を目的として、これまで取り組んできたアドベンチャー・ツーリズム事業を拡大し、新たな事業柱として成長させてまいります。中核事業であるアーティストマネージメント事業とのシナジーを目指すとともに、さらなる加速が期待されるインバウンド需要も見据えながら、当社ならではの魅力的な地域プロデュースを行ってまいります。
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3世界に展開できる「最先端サービス・ソリューション」の開発
テクノロジー×エンターテインメントの可能性を追求する新たなサービスを開発するとともに、既存の自社機能と最新テクノロジーを掛け合わせ、国内外でのファンエンゲージメントの向上を目指してまいります。
テクノロジー×エンターテインメントの可能性を追求
「テクノロジーを、エンターテインメントのエンジンに」をミッションとする子会社 Kultureを中心に、AI・ブロックチェーン・Web3・メタバースといったテクノロジーを活かした次世代のエンターテインメントサービスの開発や、IPマーケティング、ファンド事業、イベント企画などに取り組んでまいります。コンテンツホルダーである当社グループの強みを活かし、テクノロジー×エンターテインメントの新たな可能性を追求してまいります。
テクノロジー×エンターテインメントの可能性を追求するKulture
国内外に向けたファンエンゲージメント
新たなサービスの開発を目指すとともに、ファンクラブやグッズの企画制作、Eコマース、配信プラットフォームなどの自社ソリューション機能と最新テクノロジー領域を掛け合わせることで、国内外でのファンエンゲージメントのさらなる向上を実現してまいります。また、これらの機能をワンストップなソリューションへと昇華させることで、当社所属アーティストはもちろんのこと、外部のアーティストにも活用いただける魅力的なサービスにしてまいります。
ライブチケットで繋がる日本初のコミュニケーションプラットフォーム「KLEW」
キャピタルアロケーション
財務的な安定性を維持しながら、持続的かつ安定的な利益水準の確保、企業価値のさらなる向上を見据えた中長期的な事業・設備投資を優先的に行うことを基本方針としております。
余剰資金につきましては、今後も機動的な自己株式の取得や、増配等の株主還元を検討しながら、資本効率を重要視した財務基盤を確立するとともに、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。
関連資料
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中期経営計画