孤独を抱える人々は“非日常”を求め、扉を開く――。
安田顕の出演映画「ホテルローヤル」が11月13日(金)より全国公開中!
公開初日に舞台挨拶が行われ、全国23の映画館でライブビューイングされた本イベントには波瑠さん、松山ケンイチさん、友近さん、武正晴 監督、そして安田顕が登壇しました。
原作は累計発行部数100万部を超える桜木紫乃 氏の直木賞受賞小説。
メガホンをとるのは、昨年のNetflix国内視聴ランキング1位を獲得した「全裸監督」など精力的な活動を続ける武正晴 氏。
誰にも言えない秘密や孤独を抱えた人々が訪れる場所、ホテルローヤル。
そんなホテルとともに人生を歩む主人公・雅代が見つめてきた、切ない人間模様と人生の哀歓。誰しもに訪れる人生の一瞬のきらめきを切り取り、観る者の心に温かな余韻と感動をもたらします。
安田は、波瑠さん演じる雅代の父親でホテルローヤルの経営者・田中大吉役を演じています。
この作品を撮るなら東京でセットを組むことはありえないという制作陣の熱い思いから、撮影は全編北海道で行われたんだそう。釧路の町の魅力が盛り込まれています。
オール北海道ロケ――北海道で撮影したことで安田が感じたこととは――。
「僕は北海道出身でして、仕事で行くと見える景色が普段と違うんだなと気がつきました。北海道は広くて、(ロケ地となった)釧路って遠いですから。なかなか北海道の人でも行く機会がなかったりするんですけど、いわゆるTHE北海道ですよね、釧路湿原とか。北海道の情景の素晴らしさを改めて感じました。ずっと生まれ育ってきましたので北海道のイントネーションはすんなりと出すことができました。
あっ!札幌で原作の桜木さん(ライブビューイングで)ご覧になっているんですよね!桜木さ〜ん!!」と、突然呼びかけると、、、もちろん反応が返ってこないので、なんとも寂しい沈黙が。
「……はい(寂しそうな表情)。
不思議ですね、我々はカメラ越しで演技をしているときはもちろん笑い声は立てちゃいけないんだけど、そういうときは平気なのにこういう場所で沈黙が続くとえらい寂しいもんですね…」
松山さん「ここは記者の方しかいないですからね!記者の方々はウンともスンとも言ってくれないですからね(笑)!」
記者の皆様「(笑)」
安田「(対角線上のスタッフを示しながら)いや、一番奥の方は必ず拍手してくれました」
松山さん「あっ、あの方うちの宣伝部なんですよ」
そんなやり取りで、安田が笑い崩れ、キャストも記者も大爆笑。一気に温かい雰囲気が作られた瞬間でした。
安田が思う、絶対見逃さないでほしいシーンは?
「長い年月の話なので、私も歳をとっていきますし、ときが移り変わるときの武さんの演出というものが要所にあるのですけれど、時代が変わっていくときの演出というのが演じていて楽しくて、実際見ているときもすごく面白くて僕は好きです」
と、本作の見どころを余すことなく語っていました。