中田青渚が出演する、映画「街の上で」が4月9日(金)より全国公開となりました。
初日舞台挨拶が行われ、主演の若葉竜也さん、穂志もえかさん、古川琴音さん、萩原みのりさん、今泉力哉監督とともに、中田青渚が登壇しました。
今泉力哉監督が、変容する“文化の街”下北沢を舞台に紡ぐ、古着屋と古本屋と自主映画と恋人と友達についての物語の本作。
街の住人たちとの他愛ない会話。
魅惑的な女性たちとの出会いと別れ。
変わらない想いと変わりゆく街並み。
どこにでもある下北沢の日常が今泉監督独特のユーモアと優しさに包まれながら紡がれていく…「今泉映画最高傑作」の呼び声も高い、珠玉の群像劇です。
そんな本作で中田は、劇中の自主映画でスタイリストを担当する城定イハを演じています。
初日を迎えた心境について中田は、「(完成した映画を)初めて見たのが1年前で、また最近、舞台挨拶のために観たんですけど、やっぱり日常が恋しくなるというか、ほっこりすると同時にあの日々が早く戻ってきてほしいなって思う映画です。やっと公開して嬉しいなって気持ちと、この映画を観てくださった方の日常が早く戻ってほしいなって思います」と、約1年の公開延期を経てようやく公開することができた喜びを噛みしめました。
映画の好きなシーンについての話題になり、古川さんと萩原さんが、若葉さん演じる青と中田演じるイハのシーンを挙げ、
古川さんは、「中田さんと青の長回しのシーンが大好きで、あのシーンってすごくのぞき見している感覚というか、観客とスクリーンの境目が曖昧になる感じがしていて、すごくムズムズするっていうか…。あの空気をお客さんと一緒に共有できているシーンだと思うので、そこはすごく心動かされて楽しいシーンだなと思いました」と語りました。萩原さんも「私もそのシーンがすごく好きなんですけど、好きなのと同時に一生敵わない悔しさみたいなものがすごかったです。あんなこと絶対(私には)やれないから。負けたと、、、悔しいと思いました」と語ると、中田は、「私も、もう1回やれって言われたら出来ないです。あの時期の私だったから、相手が若葉さんだったからできたシーンだなと思います」と、撮影時を振り返っていました。
また、中田は自身の好きなシーンについて、「朝、マスターと雪さん(穂志もえかさん)と私と青と集合し、雪が自転車を奪って行くのに坂道を登れないってシーンがすごく好きです。私から見ると雪ってずっと怖いというか、可愛らしい一面が見えなかったんですけど、この登れないシーンでようやく雪の可愛らしさが見えてすごく好きです」と語ると、今泉監督は「脚本にあったわけじゃなく、実際に坂を登れない様が現場で起きたので。普通だったら、追いつかれるとかリアリティーを撮っちゃうかもしれないですけど、登れない方が面白いよねってなってそのまま採用になりました」と撮影秘話を明かしていました。
映画「街の上で」は、4月9日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラスト渋谷ほか全国順次公開していきますので、ぜひスクリーンに足をお運びください。