2022年も残すところあと僅かとなりました。今年は徐々に行動の制限が緩和され、当社でも音楽ライブ、演劇・舞台においては、総じて復調傾向にあります。同時に、その時々の環境をしっかりと考えながら、常にお客様に喜んでいただけるエンターテインメントの楽しみ方を追求してきた年だったと感じております。また、今年は山梨県・西湖に完成した新本社「アミューズ ヴィレッジ」を基点に、新規事業として様々なチャレンジを行なって参りました。こちらでは2022年にアミューズが行った新たな"チャレンジ"を4つピックアップし、1年を振り返ります。
01-新しいモノづくりの拠点「アミューズ ヴィレッジ」がグランドオープン
02-山梨を基点としたアドベンチャー・ライフカルチャー事業に注力
03-「AAO Project」を立ち上げ 共同・自社IPの開発による幅広い事業を推進
04-最先端技術をエンターテインメントと掛け合わせた 新時代の感動体験を創り出すために新会社を設立
01 新しいモノづくりの拠点「アミューズ ヴィレッジ」がグランドオープン

本年度の印象として強く残っているのは、新本社となる「アミューズ ヴィレッジ」が、約2年の構想期間を経て遂に完成を迎え、当社の創立記念日である2022年10月16日(日)にグランドオープンしたことです。
世界文化遺産「富士山」を臨む山梨県・西湖に創設した本社は、自然の中で五感を研ぎ澄ませながら新しいモノづくりを生みだすこと、心身を解放し、アーティストと社員、また社員同士がコミュニケーションの濃度を高め、結束をより深める重要な場所としての役割を担っております。そして、人と人・人と自然がボーダレスに混ざり合いながら、まずは自らの人生をより良いものとしていくことで、新たな価値を世の中に発信していこうという想いが込められています。この西湖本社・東京渋谷オフィス・リモートワークの3つを連動させながら、それぞれが持つ特徴や強みをマルチに活用していくことで、アーティストおよび社員の創造性と生産性を高め、よりモノづくりに集中し、想像力を高められる場所を目指します。
02 山梨を基点としたアドベンチャー・ライフカルチャー事業に注力

2022年4月には富士山麓の自然環境や資源、人材といったアセットを活用して事業開発を担当する「アドベンチャー事業部」を新設。創業45周年、アミューズ西湖本社完成の機運に乗り、山梨を基点としたアドベンチャー・ライフカルチャー事業に益々力を入れています。総合エンターテインメント企業として培ってきた"見つける・育む・届ける"を通じたノウハウやプロデュース力を活かし、地域の事業者や団体と連携しながら、山梨の自然環境を舞台にコンテンツやサービスの開発に取り組んでおります。その一環として、地方創生をテーマにした「FUN OUT!プロジェクト」を立ち上げ、自然の魅力を体感できるエンターテインメントを企画・プロデュースしました。ここでは、2022年にプロデュースしたプロジェクトの「FUN OUT!PARK FUJI」をご紹介いたします。
山梨県にある自然に囲まれたファミリー向けテーマパーク「富士すばるランド」内に、7月16日から期間限定で、エンターテインメント・キャンプ場を中心にした施設「FUN OUT!PARK FUJI」をオープンいたしました。
「FUN OUT!PARK FUJI」は、富士すばるランド内に広がる芝生エリアを中心としたエンタメ・キャンプ場で、様々なアクティビティを一日中楽しむための家族のアソビの拠点としてご利用いただきながら、ファミリーで気軽に楽しめるデイキャンプやピクニック、テントでの宿泊もできるキャンプ・フィールドです。
中でも注目を集めたのは、富士すばるランドにて10月30日まで期間限定で開催していた体験型アドベンチャー『ナイトウォーク 〜クライの森と6つの星〜』。子どもから大人まで楽しめる新感覚ナイト・エンターテインメントとして、脚本、キャラクターデザイン、音楽に至るまで全編オリジナルで制作いたしました。そしてストーリー、演出、ゲーム性に高い評価をいただき、開催初年度にも関わらず「デジタルえほんアワード2022」にて審査員特別賞を受賞いたしました。
『ナイトウォーク』と同時に、夜の自然環境を活かし、世界の名作映画をアウトドアで楽しめる無料の野外映画イベント「PIZZA CINEMA」も企画。また敷地内のレストラン「シルバンズ」が9月25日まで期間限定で営業を再開し、映画鑑賞とともに本場ナポリのオリジナル手作りピザと、富士山の天然水と本場ドイツの技術が造り出すクラフトビール「富士桜高原麦酒」が堪能できるなど、ご好評をいただきました。
「FUN OUT!PARK FUJI」の他にも山梨県で様々な企画を実施し、県内外から多くのお客様に足をお運びいただきました。
また、当社は米国HOBIE社製品の国内独占販売権を取得し、西湖畔にてHobie製品のレンタル&ツアー事業を開始しました。自然環境に配慮し、燃料を使わない足漕ぎカヤックのHobie製品を通じて、自然と共存するライフスタイルを提案・発信しております。
今後も山梨県との包括連携協定のもと地域の皆様と連携しながら、さらに大きなスケールで、ファミリーやインバウンド層など多くの皆様にお楽しみいただけるような、地域創生に繋がるコンテンツ、体験型アクティビティをお届けする予定です。
03 「AAO Project」を立ち上げ
共同・自社IPの開発による幅広い事業を推進

2021年にアミューズ、株式会社AOI Pro.とオリガミクスパートナーズ株式会社の3社で「AAO Project」を立ち上げ、コミック・ノベル・アニメ・ゲーム・舞台・映画・ドラマ・デジタルコンテンツなど様々なジャンルに向け、オリジナルIP(知的財産・Intellectual Property)を共同で開発し、事業のプロデュースをスタート。その第一弾として、山手線の各駅を舞台にしたアイドルプロジェクト「STATION IDOL LATCH!」が誕生。JR東日本企画と協業し、ボイスドラマやコミカライズ、ライブイベントの実施などクロスメディアで展開しています。そして第二弾として始動したのが「AAO Project」初のテレビアニメーション化作品「おにぱん!」。WIT STUDIOが手掛けるオリジナルTVアニメーション「おにぱん!」は、鬼と人間が共に生きる世界を舞台に、鬼のイメージアップのため奮闘するおにっ子(=鬼の子ども)たちの物語。主人公3人の声を務める当社所属アーティストである元さくら学院メンバーの野崎結愛と野中ここな、「ちゃおガール 2019」グランプリの根岸実花が、ユニット〈おにぱんず!〉を結成してテーマ曲『おにパパパン!パン!』を担当。今年6月にアミューズ自社レーベル「鬼ヶ島レコーズ」よりCDデビューいたしました。
開発したIPのアニメ化や実写化に伴うキャスティング、音楽・イベント制作、グッズ・ファンクラブ、ライブビューイングなどの360度展開がグループ内で実現可能という当社の強みを生かした新たな作品創りにご期待いただければと思います。
04 最先端技術をエンターテインメントと掛け合わせた
新時代の感動体験を創り出すために新会社を設立

NFT、メタバース、ブロックチェーンといったWeb3市場は、ここ数年で高い注目度とともに、世界的に急速な成長を見せております。こうした最先端テクノロジーはエンターテインメントとの相性が良く、アミューズが持つお客様向けのサービスや機能を飛躍的に向上させるものと期待しています。
今年4月に次世代のエンターテインメント創出を目的とした新会社「株式会社Kulture」及び、Web3・メタバース特化ファンド「KultureFUND」を設立いたしました。
Kultureのミッションは「テクノロジーの進化と共に、新しいエンターテインメントを創造する」こと。音楽やIPとなるエンタメコンテンツの魅力を最大限に引き出すための、新たな技術トレンドを活かしたサービスの企画・開発や、新たな形でのIP創出の推進にトライしています。その第一弾プロジェクトとして、アミューズが運営する様々なサービスを利用するにあたって必要な共通ID「A!-ID」と連携した、誰でも簡単にNFTを保有できるウォレットサービス「A Wallet」をアミューズとKultureで共同開発いたしました。
今後NFTを保有していることでエンターテインメントの楽しみ方が拡張し、お客様に新しい感動をお届けできるような、全く新しいNFT施策の展開を目指していきます。
その他にもアミューズでは、さまざまな挑戦をしていますが、ここでは2022年の〝新しいチャレンジ"に焦点を当て振り返りました。ですが、どの事業においても共通して言えるのは「お客様に"感動"を届けたい」という当社の大切にしている想いです。2023年もその想いは変わることなく、アーティスト・社員一丸となって、多くの感動体験を届けられるモノづくりに邁進して参りますので、今後もアミューズにご期待いただければと思います。
▽FUN OUT! PARK FUJIオフィシャルサイト
https://funout-park.com/
▽HOBIE JAPANオフィシャルサイト
https://hobiejapan.com/
▽Kultureオフィシャルサイト
https://kulture.jp/