アミューズの財産である「人」や「モノ・コト」などにフォーカスするTOPICSオリジナル企画。8月17日(日)、Zepp DiverCity(TOKYO)にて、Amuse presents「Bright2025」を開催します。このイベントは、アミューズ令和初のボーイズグループ「The Right Light(ザ・ライトライト)」のプレデビューLIVEと新グループ候補生オーディション「Brightオーディション2025」の二部構成になっており、この日、フレッシュな光輝く才能がZepp DiverCityに集結します。今回は、このイベントを牽引する、プロダクション4の代表・下井健一(しもいけんいち)にインタビュー。プロジェクト誕生のきっかけから、8月のイベントにかける想い、そしてアミューズの未来像を聞きました。
マネージメントで培った経験を
次世代の育成に生かしたい
ミュージシャンや俳優、ダンサーなど多彩なアーティストが所属するアミューズが、8月17日に開催するAmuse presents「Bright2025」。これまでTEAM NACSなどを担当してきた下井は、マネージャーとして多くのアーティストと出会い、経験を重ね、「マネージメントの仕事で培った経験は、自分の財産になっている」と感じ、いつしか、その財産を次世代の育成に生かしたいと思うようになったと言います。
下井「僕が10年ほど担当していたTEAM NACSの5人の皆さんが揃ったときに生まれる圧倒的な発信力やバランスの良さがすごいなといつも感じていたんです。それが僕の中にずっと残っていて。いつかアミューズのDNAを引き継ぐような、新しいグループを育ててみたいと思っていました」
自らの目で見て 足を運んで選んだ6人

動き出すきっかけは、2024年に若手社員が主軸となって開催した「アミューズボーイズオーディション2024」。
下井は後輩たちを一歩引いた立場で見守っていましたが、中学生くらいの男の子たちが真剣に夢を追う姿を目にし、「自分がやりたかったことはこれだ」と強く心を動かされたと言います。そして、ボーイズグループ「The Right Light(ザ・ライトライト)」のプロジェクトを立ち上げることを決意します。
そのオーディションで出会ったのが、現メンバーの西浦心乃助と黒木康正、ファイナリストにはなれなかったものの、合宿審査に参加していた星秀光の3人でした。
下井「心乃助と康正はファイナリストとして魅力的でしたし、秀光は合宿審査での姿がとても明るく印象的だったので、どうしてもグループに入ってもらいたかったんです」
長崎出身のショーン旺と木戸啓人は、社内の新人開発チームがスカウトしてきた逸材。その5人に、JUNONのオーディションを経て、デビューに向けて準備していた長身の松瀬太虹が加わります。
下井「はじめから6人にしようと思っていたわけではなかったのですが、もし何かあった場合にも成立しうるバランスのとれた構成は6人かなと、漠然と思っていました」
まずはチームを率いる自分が
先頭に立って挑戦する姿を見せたい
こうして、"偶然と必然"のバランスで理想の6人が揃い、2024年の8月に活動をスタート。同じくして、アミューズでは、2024年10月1日付の組織改編でアーティストマネージメント部門にカンパニー制を導入し9つのプロダクションが新設され、下井はプロダクション4の責任者となりました。
下井「カンパニー制が導入される前に彼らと出会っているので、新しいことをスタートさせた時期はたまたま重なっただけでしたが、自分が意思決定できる立場になり、やりたいことを実現しやすくなったのは事実です。もちろんプレッシャーもありますが、それ以上に楽しくやらせてもらっています」
チーム運営において下井が大切にしているのは、「チャレンジ精神をなくさないこと」。
下井「まずは自分が先頭に立って挑戦することにしています。そうすると、若手社員たちも前に進みやすいと思うんです。やりたいことがあれば、いつまでにやるのか、どう実現するかを一緒に考える。口だけではなく実行力で示す、そんな関係を築いていきたいと思っています」
今回、70年以上の歴史を持つ雑誌『Myojo』とタッグを組み、デビューまでの道のりを読者参加型で追いかけるという新たな試みも実施。『Myojo』でアミューズのボーイズグループが連載ページを持つことは、周囲にも驚きを与えました。
下井「これは僕のアイデアではなくて、新人開発の先輩が"集英社さんも新しい展開や今までにないチャレンジをしようとしている"いう情報を教えてくれたんです。新しくやりたいならお願いに行ってみようよと背中を押され、編集部のみなさんにお会いしたら、本当に挑戦的で面白い方々がたくさんいたので、一緒にやりましょう!と。お互いの想いが一致して、一気に話が進みました」
ジャンルに縛られない
強みを生かしたブランディング

これからどのようなグループになっていきたいかという方向性は、極めて明確なイメージとして下井の中にあると言います。
下井「アミューズは、サザンオールスターズさんや福山雅治さん、星野源さんといったほかにもまだまだいますが、全世代に愛されるアーティストを輩出してきた"音楽に強い"事務所です。まずはその強みを最大限に生かしつつ、他のボーイズグループと差別化できるような、楽曲、ビジュアル、ブランディングすべてにこだわっていきたいです。そして、当然の事ですが、音楽だけでなくドラマや映画などメンバー全員が出演を重ね多くの方に認知していただき、グループとしての総合力を上げられるよう俳優としての活躍も絶対に必要だと思っています。すでに大きな役をいただいたり映像作品の出演が決まっているメンバーもいて、そちらも楽しみにして欲しいです」
8月17日に開催される「Brightオーディション2025」は、ライライのプレデビューLIVEと新グループ候補生のオーディションの二部構成。一体、どんなイベントになるのでしょうか。
下井「The Right Lightが"発信する力"を持っているかどうかを見せられる場にしたいですね。ステージから観客に訴えかけるエネルギー、多幸感、勢い。若さゆえの爆発力があるかどうか。レッスンではメンバー全員がそれぞれの課題をこなしていて、毎週のように誰かが自分の課題が克服できない悔しさと不安で涙を流している状態です。本気で自分自身と向き合っているメンバーの姿に僕らマネージメントチームは感動しています」
プレデビューLIVEとオーディションを同時開催する理由は、「彼らの姿を見て、"自分もこうなりたい"と思ってくれる人に出会いたいから」。さらに、「オーディションで生まれた新しいグループと切磋琢磨し合って大きくなって欲しいですね」と、下井の目線はすでに未来に向かっています。
アミューズのDNAを受け継ぐ 若手アーティストを育てたい

今後の展望としては、「アミューズのDNAを受け継ぐ若いアーティストを育てていきたい」と話す下井。その言葉には、単なる育成という言葉にとどまらない、深い覚悟と意思が込められていました。
下井「今一度、マネージメントしながらも、よりプロデュースにも踏み込んでいきたいなと。皆様もご存知のように芸能界は大きく変化しています。多くの事務所がボーイズグループ、ガールズグループを次から次へと作っています。様々なグループがここ数年で淘汰される中で大きな成功を掴んだグループの事務所こそが今後より時代をリードし文化を作り、生き抜いていけるという記事を読んだのですが、まさにその通りだなと。輝かしい先輩アーティストに次ぐ国民に愛されるグループをなんとしても作りたいですね」
そのためには、「育て方」にも変化を持たせることが必要です。平均年齢16歳というThe Right Lightメンバーには今後、ただただ用意されたステージに立つだけではなく、衣装担当や照明担当になってスタッフの皆様と向きあう業務も担ってもらうと思います。「スタッフへの感謝や"なぜ自分がステージに立てているのか?"、"支えられている実感"を自然と持ってもらいたい」と語ります。
下井「今後は彼らの得意なことを伸ばす意味で、各自で担当を持ってもらい、裏方的な仕事も経験してもらうつもりです。表だけでなく、舞台裏にある膨大な支えの存在を知ることで、自然と感謝の気持ちが育まれると思うんです。まだ彼らは平均年齢16歳。若いですし、もし順調なスタートを切れたとしたら"自分は特別だ"と勘違いしてしまう可能性もあります。人生は長いです。グループの成長とともに、人間としての成熟度も伸ばしていけたらと思っています。本当に長く活躍できるのはアーティストの人間力だと思うので」
まず目指すのは、目前に迫る8月のイベントを"満席"にすること。
下井「The Right Lightの第一歩とアミューズの新たな挑戦を、ぜひ見守っていただければと思います」
*社員の所属部署などの情報は2025年7月時点のものになります。
▽アミューズ人/プロダクション4 [後編] 「The Right Light」プレデビューLIVEとオーディションを同時開催する特別な1日
https://www.amuse.co.jp/topics/2025/07/4_the_right_lightlive1.html